カウンセラー小川光弘

毒親育ちで後味の悪いゲームしてませんか?

毒親

毒親や毒親育ちに良く見られますが、相手を自分の都合のいいように利用したりするコミュニケーションを心理療法の中の交流分析でゲームと言います。

そして、このコミュニケーションになると最後には後味の悪い結果となるパターンとなります。

ひと言でゲームと言っても色々あります。

例としては、相手に相談したにも関わらず相手の提案はすべて「はい、でも」と言い返してしまい提案を受け入れないため相手に不快感を与えます。

「どうせ自分はダメだから」と言って来た人に、そんな事はないよとアドバイスしても言って来た本人が全く聞き入れず同じように言い続けるとイライラがマックスとなり「だからダメなんだよ!」と結局相手の言った事を認めたような事を言い、言ってしまった・・というような後味の悪い気持ちになる。などがあります。

このゲームに関しても幼少期の親子関係にあるようです。

子供は何らかの形で親の関わりを求めます。親がいないと生きて行けないと思うからです。そしてその関りで心の安定を図っています。その関りがいつも褒められたりするプラスのストロークであればそれに越した事はありません。しかし親も忙しかったり、毒親など、何らかの事情で子供に関わる時間もなくなってしまいます。

子供からすればその状態は親から無視をされていると言う事になります。この無視の状態が子供にとっては一番の辛さとなるんです。

その時に子供の頭で考える事は、毒親だという事はわからなくても無視されるより怒鳴られたり叩かれたりしてでも関わってほしいというマイナスのストロークです。

そういう考えを引き出すのがゲームです。

これは大人になっても続きます。特に毒親育ちは、大人であっても誰かに関わってもらわないと欲求が満たされない人もいるので子供の頃のゲームのパターンを無意識にやってしまい、相手をマイナスのストロークに巻き込みます。

多くの人がこれをやっている可能性があります。

そのゲームの状態に気付いたら、そこから抜け出せるように対処をしないといけません。

相手が毒親育ちとかで「はい、でも」となるなら、まずは相手の頑張りを認めるような言葉を掛けるようにします。

自分の事をダメだと言うのなら無理にそこを変えようとせず、自分はそんな事ないと思うけどと伝え一緒に気分転換したり相手を思う気持ちを持ち続ける事で変わって来る事もあります。

毒親に育てられた子供の頃からの戦略なので簡単にはやめないですし、巻き込まれてしまい後味が悪い事は良くあります。まずはそれがゲームだと気付く事が一歩前進という所かと思います。

自分がゲームをしていると気付いて、そこでやり直せたらいいのですが、殆どの場合はそれが出来ずに後になって後味の悪さに落ち込んだりします。

そいう時には自分の言動を冷静に見つめ直し、ゲームになった理由や自分の言動からどうすれば良かったのかをしっかりと考えられるようになると良いと思います。

心理療法の中の交流分析で決まって後味の悪い結果になるゲームというパターン化されたやり取り。自分責めばかりしてしまいがちですが、多くの人がやってしまっていますから、今、自分が何をすべきか冷静に見つめてみましょう。


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