「人に相談したのに、アドバイスを素直に受け入れられない」「相手に優しく接したはずなのに、最後にはお互いイライラして終わってしまう」
そんな人間関係のモヤモヤや後味の悪さを感じたことはありませんか?
心理療法の一つである「交流分析」では、このようにパターン化された不快な結末を迎えるコミュニケーションを「ゲーム」と呼びます。
そしてこのゲームは、毒親育ちの方や、毒親自身に多く見られる特徴でもあります。
今回は、この「後味の悪いゲーム」が起こる心理的メカニズムと、そこから抜け出すための対処法について詳しく解説します。
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人間関係を壊す「後味の悪いゲーム」の具体例
交流分析における「ゲーム」とは、相手を自分の都合の良いように巻き込み、最終的に両者が嫌な気分になるコミュニケーションパターンです。
具体的には以下のような例があります。
「はい、でも…」ゲーム
悩み事を相談してきたにもかかわらず、相手が出してくれる解決策やアドバイスに対してすべて「はい、でも…」と反論して受け入れないパターンです。
相談に乗った側は徒労感と不快感を抱くことになります。
「どうせ自分なんて」ゲーム
「どうせ自分はダメだから」と自己否定をする人に対し、周りが「そんなことないよ」と励ましても全く聞き入れず、同じ態度を繰り返すパターンです。
周囲は苛立ちがピークに達し、思わず「だからダメなんだよ!」と怒鳴ってしまい、後から罪悪感や後味の悪さに苛まれます。
このように、善意で関わったはずの相手まで嫌な気持ちに巻き込んでしまうのがゲームの特徴です。
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なぜゲームをしてしまうのか?
大人になっても繰り返してしまうこのゲームの根底には、幼少期の毒親との関係性が深く関わっています。
子どもは親の関わりなしでは生きていけません。
親からの肯定的な関わり(褒める、抱きしめるなど)を交流分析では「プラスのストローク」と呼び、子どもはこれを得ることで心を安定させます。
しかし、親が毒親であったり多忙すぎたりすると、子どもに適切な関わりを持たなくなります。
子どもにとって最もつらいのは「無視(無関心)」されることです。
そのため子どもは、「無視されるくらいなら、怒鳴られたり叩かれたりしてでも関わってほしい」と考えるようになります。
この批判や暴力による関わりを「マイナスのストローク」と呼びます。
大人になってもこの幼少期の生存戦略が無意識に残っていると、他者からマイナスのストロークを引き出すために、無意識に「ゲーム」を仕掛けてしまうのです。
「ゲーム」から抜け出し適切な関係を築くための対処法
もし自分や周囲がゲームに陥っていると気づいたら、以下のような方法で対処していきましょう。
相手が「はい、でも」と繰り返す場合
無理にアドバイスを受け入れさせようとせず、まずは相手のこれまでの頑張りや存在自体を認める言葉(プラスのストローク)をかけましょう。
相手が「どうせ自分なんて」と自己否定する場合
相手の考えを無理に変えようと説得するのではなく、「私はそんなこと思わないけれどね」と自分の意見を穏やかに伝えるにとどめましょう。
一緒に気分転換をしたり、相手を思いやる姿勢を保つことが大切です。
子ども時代からの根深い戦略であるため、すぐにはやめられないかも知れません。
しかし、「あ、今ゲームになっているな」と気づくこと自体が、改善への大きな第一歩となります。
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まとめ
後味の悪い結果になったとき、「またやってしまった」と自分を責めて落ち込む必要はありません。
ゲームは多くの人が無意識に行ってしまうものです。
万が一ゲームに巻き込まれたり、自分から仕掛けてしまったと気づいたら、後からでも自分の言動を冷静に振り返ってみましょう。
「なぜあの場面でゲームになってしまったのか」「どう振る舞えば良かったのか」を検証していくことで、少しずつ健康的なコミュニケーションへと書き換えていくことができます。
焦らず一歩ずつ、自分と相手を尊重する関係性を育てていきましょう。



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