毒親には自分自身も毒親に育てられた人が多くいます。
今の時代と違い親の代、そのまた親の代となると、みんな何事にも必死でした。朝早くから農作業に出て夕方まで帰って来なかったり、仕事に行っても休憩もろくに取らず働き詰め、なんて人も多かったと思います。
今の時代でも中にはそのような人もいますが、ひと昔前となると今のようにブラック企業という考え方もなかったですから、理不尽な仕事を言いつけられたとしても文句も言わずに働いていたんですね。
その子供達は、そうした我慢強い親に暴力や暴言を受け、学校でも先生に暴力を受けたりして育った訳です。ですから常に子供ながら暴言や暴力と接し、それが当たり前の家族の姿で子育てなんだと次第にインプットされて行ったのです。
テレビ番組でもそうした暴力的な家族の姿は良く放送されていました。親に口ごたえをするとは何事だと、ちゃぶ台をひっくり返されぶん殴られたり、野球漫画などでもスパルタで上手く出来なければ同じようにぶん殴られたり、グランドを何十週も走らされたり。今ではあり得ないような番組がたくさんありました。
当時はそれが普通の教育であり当たり前の育ち方という認識が強かったので、今のように問題視される事も少なかったのです。
そうして育った毒親育ちは、大人になって自分の子供に同じ事をしている人が多い訳です。
当たり前に育っているから無意識で悪い事だとも思っていません。むしろそれが正義だと思い込んでいます。しかし現代の教育の中で育っている人は、他の家族などと比べて何か違うと違和感を感じ、気付いてしまう事もあります。
それが家族の機能不全へと繋がっていく訳ですので、自分の親がこうだったから自分もこうすれば良いと単に真似をするだけの子育てや教育は家庭崩壊へのリスクを高めてしまいます。
親の威厳だけを押し付けるような昔の家族の姿を継承しないようにして、親子が幸せで、この家族で良かったと思えるように家庭を築いて行きましょう!
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