毒親は兄弟を差別して育てる特徴があります。
常に兄弟の残り物を食べさせられたり、お兄ちゃんなんだからとかお姉ちゃんなんだからと何でも我慢させられたり、逆にお兄ちゃんはちゃんと出来るのに何であんたは出来ないの?と叱られたりあんたなんか生まれて来なければ良かったと他の兄弟の前で言われたり。
このように兄弟間でひいきして差別すると、ひいきされた兄弟が他の兄弟を見下し毒親のやるようなひどい扱いをしていいのだと思い込まされます。
差別された方は暴言を浴びせられ、生まれて来なければ良かったなどと言われるため自信が持てずに、自分はダメな人間なんだと認識してしまい自己否定が起こります。
親に褒められたり愛されたという記憶を持たずに育ち、自分の存在価値さえわからない状態になります。そうした差別を繰り返されると、いつの間にか親の顔色を伺うのが当たり前になってしまいます。それが身に付いてしまっているので学校や会社などでも他の人の顔色を伺ってしまいます。
自己否定が続くと、うつ病や不登校、引きこもりなどに繋がり、生きる力さえなくなってしまいます。
自分ではその理由もわからずに不登校やひきこもりとなって行く可能性もあります。その他、頭痛や腹痛などの症状が出たりもします。
毒親は兄弟の中でも優れている子供を自分と置き換えてしまいますので、その子供をひいきにして優越感に浸り差別します。なので、その子供が成績優秀だったり何かに秀でていると満足しますし、出来ていない子供に余計に辛くあたり差別してしまうのです。
毒親もまた同じように兄弟間で比較や差別をされて育った劣等感が植え付けられている可能性があります。
毒親は言う事を聞く素直な子供は良い子で、そうでない子供は悪い子であるという基準を作ってしまっています。自分がコントロールできる子供だけが良い子という事ですね。
毒親は親の言う事が全て正しいという感覚で、それが聞けないならいなくていいという風に思っています。しかし現実は親の言う事ばかりが正しい訳ではありません。子供の知恵で考えた事でも正しい事はあります。毒親はそれを認めてしまうと自分の優位性が失われるので絶対に認めようとしません。
その親の考えに素直に従ってくれる子供が自分にとっての子供であると感じています。
毒親に育てられ、その既定路線に従って顔色を伺いながら生きて来た子供は大人になってもその路線から逃れようとしませんが、いつか毒親育ちだと気付いて兄弟間で差別されて来たとわかってしまい心を傷付けられていたのだと思ったなら、今からでも自分らしさを手に入れて新たな人生を歩んで行きましょう。
そのためなら毒親との関係を断ち切る決断も必要です。絶縁した事で幸せを掴んだ人はたくさんいます。
大人になってまでも自分の持ち物のように振り回されたり兄弟間の差別をされるようなら、そうした決断は責められるものではないですし、自分の幸せを考えて生きて行きましょう。
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