やっと住み辛い家から出て、一人暮らしなどを始めてみても、仕事の中で出会う人間は親と同じようなタイプ。
このように感じる人も多くいます。
転職を繰り返してもいつも親と同じようなタイプが現れ、嫌な思いをしたり幼少期の過去がフラッシュバックしたりと、生き辛さは解消されないままなのはどうしてなのか。
この記事では、そうした現実を引き寄せる事について解説したいと思います。
※この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
いつも現れる親と同じタイプ
社会人となり仕事を頑張っても、会社の中で上司や同僚などが親と同じタイプで嫌な思いをする人も多いのです。
親が文句ばかり言うタイプなら文句ばかり言う上司、暴言を吐くタイプなら暴言を吐くような上司などと出会ってしまうという具合に、親と同じタイプに悩まされてしまいます。
なぜそのような親と同じタイプと出会うのでしょうか。
それは親を投影しているからなのです。
親を投影する心理とは
親を他の人に重ね合わせる投影という心理。
それは無意識に親に対する感情を他人に重ね合わせる心理現象です。
投影の具体例
親を他者に投影する具体例としては、
いつも批判ばかりする親を上司に投影して、恐怖感を覚えたり、自分の事を認めてしてほしいという気持ちが強くなったりします。
また、子供の頃に母親の愛情を感じられなかった記憶から母親を恋人に投影し、もっと愛情を示してほしいとか、守ってほしいという感情が強くなったりします。
兄弟を投影して兄弟に対する感情と同じ感情を投影し、心配したり嫌な感情が芽生えたりする人もいます。
投影の心理が起こるのはなぜ
親の投影の主な原因には以下のようなものがあります。
受け入れがたい自分を他者で認識
自分が失敗する事を恐れたり怒りの感情などが出た時に、その感情を受け入れられなくて他者のものとして認識しようとします。
親と同じタイプの他者にそれを投影する事で自分を否定する心の痛みを軽くしようとするのです。
親のタイプは子供の頃から見て受け入れて来たもので、どんな親でもそれが親の姿であり、子供心に親子関係の形をそういうものと認識しているので、その慣れた関係が安心感に繋がる事があり、無意識にそういう関係性を作れる相手を選んだり、そういう関係に向けて行こうとしたりもします。
満たされない感情を処理
親との間に生じた解決出来なかった感情を、職場の人間関係の中で解決したいと無意識に欲求が働き、親と同じタイプの人にそういう感情を向けて、過去の感情を処理しようとします。
また、自分の感情や欲求を相手に投影するだけでなく、相手にも無意識に同じ役割をさせようとしたりします。
そして相手も親と同じような事をするようになって、関係が固定化されて行きます。
無意識に作られる対人関係の自動化
自分の感情や対人関係がどんなパターンなのかについて、あまり自分で認識出来ていない場合は、どうしてそういう特定のタイプの人と上手く行かないのか、という事には気付きにくいです。
また、親との関係が適切に築けなかった場合は、職場の上司や同僚との間でも距離感がわからずに適切な関係が築けず、依存性が強くなったり支配的になったりします。
これらの心理的な要因によって、職場や新しい環境の中でも無意識に親と同じタイプの人を探し出し、同じように問題のある対人関係を繰り返してしまいます。
まとめ
親と同じタイプが現れる理由は幼少期から作られた親子関係から生じる心理的要因が原因です。
親と同じタイプといる事で幼少期と同じ恐怖感を味わったり、怒りや不安など、普通は良くない感情が自分に無意識の安心感を与えたりします。
しかし、そのままではずっと同じタイプの人と出会い続け、人間関係が良好にならず仕事の面にも影響を及ぼしたりし、転職を繰り返すという悪循環にもなってしまいます。
専門家などと共に投影を含めた幼少期からの影響を取り除き、良好な人間関係や明るい未来を引き寄せるためのステップを踏んで行きましょう。


コメント