ケガをして治療が必要になれば病院等でケガの状態に適した治療をしてもらいますね。
その時に医師や看護師から次の受診までにこういう風にして下さいと薬の塗り方や飲み方などある程度のやり方を教えてもらうことがあります。
教えてもらった通りにやって化膿しないようにしたり、同じようなケガをしないように注意したりすると思います。
では目に見えない心の傷はどうするのでしょうか。
心のケアはカウンセラーや医師などの専門家に相談したり、ケガと同じように治療を受けたりします。
他にも、心を許せる友人などに相談したりしますが理由は「楽になりたいからだ」というのは皆同じだと思います。
心の傷が深ければ回復にも時間がかかりますが、その体験をしたのは自分だけで同じような体験をした人はいても全く同じではないはずです。
これは毒親育ちの子供が傷ついて育った場合も同じだと思います。
たくさんの家庭や親がいて、毒親育ちであったとしても、それぞれの家庭の事はわからないですし、その家庭の中で傷付いた体験は自分にしかわからない事であります。
ですから自分にしかわからない貴重な体験でもあります。
もちろん毒親育ちであっても、そうでなくても、心の傷を負うような体験は誰もしたくはありません。
しかし体験してしまったらそこから得られるものもあると思います。
自分にしかわからない体験ですから人が色々と言葉を掛けてくれても100%理解してくれているかと言うとまず無理ではないでしょうか。
人によって精神的な強さが違いますし考え方も違います。
毒親育ちで苦しんでいても理解されているかどうかもわからないですね。
ですが、その体験は人に対しての関わり方に活かすことも出来ると思います。
心が傷付いたのなら、人に対しては傷付けない方法がわかることもあると思います。
自分がされたり言われたりしたら、人に対して同じようにすると傷付けてしまうと理解できるようになっているからですね。
毒親育ちなら自分が毒親になると子供にどのような影響を及ぼすかという事もわかると思います。
自分が傷ついた時に体験したことを思い出し、このようにしたら傷付けてしまうのではないかと考えることは出来ると思いますから、それだけでも貴重な体験は活かされています。
そして人を大切にする気持ちもわかるようになり、傷つけない方法もわかるということですね。
自分には悪気がなくても相手にはそうは伝わらず傷付けてしまったということもあります。
毒親育ちをはじめ、自分がそういう体験をしたのなら、それは避けられると思いますので相手の立場に立って良く考えてからの言葉や行動が、同じような体験を誰かにさせてしまわないように出来ると思います。
身体のケガと違い心の傷は消毒液では治りませんし外から見ただけではわかりません。
まずは傷付かないように、そして傷付けないように、ということを意識して穏やかな心を持ちながら日常生活を送れるようになれるといいですね。
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