アメリカのグレゴリー・ベイドソンという人が発表した説のダブルバインド。
2つの矛盾した命令を出されると思考が停止して動けなく状態を言います。
ダブルバインドは統合失調症を作りやすいとも言われているそうです。
毒親が自分は家事をしながら子供に勉強しろと指示をするのに、少ししたら忙しいのに手伝って!と言って来ます。このほぼ同じタイミングで違う指示を出すのがダブルバインドです。
自分の行きたい学校は自分で決めたらいいと言いながら、いざ子供が決めたらその学校はやめた方がいい、この学校にしなさいと子供を支配したい親が自分の思うようにしたいためにダブルバインドを発動し言い返せない子供は思考が停止するのです。
夫婦間において、今日は早く帰って来てと言ったのに早く帰ると嬉しそうではないというのもダブルバインドだそうです。
ダブルバインドの影響としては毒親や上司などに褒められようとして頑張り過ぎてしまいます。
しかしいくら頑張っても褒められるどころか叱責されるのです。
毒親は好きにしろと言うのに好きにしてもその意思は反映されません。
色々な場面で相手に好きにしろと言われて好きにすると何で相談しないのだと怒られます。
期待に応えようと頑張ってもいつも怒られるのでは次第に自信を失ってしまい自己否定をするようになります。
そして相手を怒らせないようにしようと我慢をしてもまた怒られるので段々と考えることが出来なくなり無気力となります。
更に自分の意思もわからなくなり指示された事しか出来ない感情のないロボットのようになってしまったりします。
上司や毒親に言い返せない感情の抑圧で怒りが溜まり無気力や自己否定と重なると、うつ病や不登校、引きこもりなどへと繋がります。
引きこもりなどの状態になってもダブルバインドによってそうなったとわかっている人は殆どいません。
我慢をして抑圧から病気になるくらいなら相手の怒りを受けることになっても矛盾していることなら声を上げる勇気も必要になって来ます。
ただ立場上なかなか声を上げられないのなら気持ちをわかってくれて共感してくれる人に話をすることが大切です。
友人でもカウンセラーなどの専門家でも自分の気持ちが楽になる人と話すのが良いと思います。
いつもそのダブルバインドを受けているなら真っ向から受け止めずに受け流すことも必要です。
毒親や上司などはダブルバインドを無意識でやっていますので、された方はたまりませんがなおさら真っ向から受け止めると自分だけが苦しむので適度に聞き流し自分で物事を判断して心の安定を崩されないようにして行きましょう。
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