毒親は自分の子育てを間違っていない躾(しつけ)だと思っています。
例え暴力で言う事を聞かせたり、色々なことを抑圧しても、それが正しい躾であり子供のためになっていると思っているのです。
これは躾なのだろうかと考えて行動することもありません。これが当たり前の躾だと思い込んでいるのです。
それは大半の毒親がそのように育っているので、子供を育てるのはこうやるのだと親から無意識に刷り込まれているからです。
そうした思考で子供に関わっているので、もしも自分の子育てを否定されても受け入れられないですし理解も出来ないのです。
他の人の子育てや躾をずっと見ている訳ではないので、人のふり見て我がふりなおせという思考もなく、自分が正しいルールなのです。
正しい事をしているという認識なので周囲からの否定を受け入れる耳など持ち合わせていません。
自分の子育てが間違ったやり方だと否定されると、それまで多くの時間を費やして毒親なりに築き上げたものが根底から崩れ去るので到底受け入れられない話なのです。
認めてしまうと自分自身の人生そのものを否定されたような感覚になるので自尊心は失われてしまうのです。
そうした事態を回避するために、毒親は自分の子育てを否定される事を様々な方法で拒絶します。
そして自分の子供が大人になって、そういう子育てを否定すると、受け入れられない毒親との間で不穏な空気が漂い、お互いの気持ちはすれ違って行きます。
間違っていると教えたい子供と受け入れられない毒親との溝は底が見えないほど深まり、衝突を繰り返したり、親子関係は破綻するのです。
毒親の多くがそれを認めようとはしませんので、子供の立場としては親を変えようとしても無駄な時間となる可能性の方が高いので、自分がそうならないようにするという事を中心に考えて行かないといけないですね。
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