心の病に陥る人は今までと何か違った様子が見れます。
その病自体は自分ではなかなか気付かない事が多いのです。もし気付いても、よけいな気を配って自分だけが我慢すれば済むと1人で抱えてしまったりします。
このような我慢タイプには周囲の目がとても重要な役割を担います。
家族であったり、友人であったり、職場の同僚やクラスメートであったり、いつも一緒にいる人が何か違った様子が感じないか日頃の関わりの中から感じ取る事がこうした病に陥る人を助けられます。
家族であればいつもと睡眠時間が違ってないか、食欲が落ちていないか、体重が変化していないか、疲れた顔をしていないかなどです。
同僚や友人等では、やはり疲れを溜めていないか、話に集中出来ているか、何となくイライラしたり発言がネガティブや不満になっていないか、遅刻や欠勤、欠席が増えたり口数が減っていないかなど。
これまでにそうした言葉や行動がなかったのに最近なんだか少し違う感じがすると思ったら注意信号です。
しかし毒親育ちの場合は家族である親が原因で知らぬ内に心の病に陥っている可能性もあります。そういう人には周囲の人の感じ方が重要になって来ます。
本人の気持ちを察した接し方をする
こうした異変がある人は自分で抱え込んでしまっているかも知れないので、しっかりと話を聞いてあげましょう。
その時に注意しないといけないのは話を否定しないことです。話をしっかり聞いて本人の言いたい事、悩んでいる事を把握する必要があります。せっかく話してくれても否定されたら、それ以降は不信感に繋がったり関係性も悪くなったりする可能性もありますし、もう話したくない、聞いてくれなくていいと言う風になってしまいますから相手の立場になって話を聞いてあげましょう。
ただ無理やりに話したら楽になるよとか言って話を聞き出そうとするのも良くないですね。
話したくなければ無理に話さなくていいけど、その気になったら話してちょうだいと伝え本人の自発的な話に持っていくのが良いと思います。
本人が毒親育ちなどで元々自分から話せないタイプの人の場合は余計に注意が必要で、ワンポイントで声掛けをするのが良いかと思います。
「最近調子はどう?」「なんか疲れてるように見えるけど気のせい?」などと簡単な声掛けからが負担にならないかも知れません。
さりげない気遣いも大切
無理やりに話を聞くのも良くないですし、ずっと放っておくのも危険ですからいつもと違う感じがどの程度なのかをしっかりと見極めて、それとなく負担のない声掛けから入りましょう。
「少し休んだ方がいいんじゃない?」「夜、眠れてる?」「気分転換出来てる?」とさりげなくですね。
不調の原因がパワハラやセクハラなどの場合、そのままにしておくと重症化する恐れがあります。そうなると回復にも時間がかかりますので早めに受診を勧めたり、場合によっては仕事を変わる提案をするなど思い切った考えを提案するのも考えがまとまらない人には効果的な場合もあります。
くれぐれも原因は何か思い当たる事はないかとか深堀するのは禁物です。
また、うつ症状が出ていると感じたり、ダメージが強くなりつつあると感じたら励まさないようにする事も大事です。励ましてしまうとよけいなプレッシャーを与え、かえって症状を悪化させますので時期が来るまでむやみに励まさないようにしましょう。
何にしても無理に心の扉を開けるのではなく自発的に話してくれたり行動してくれるまで見守る姿勢が大事だと思います。
まずは心を回復させましょうという核心に触れるような関りではなく、少しずつでも食事を食べたり気分転換に一緒に歩いてみたり、自分の体の健康を最優先に考えるように声掛けなりをして行けば良いと思います。
そして心のダメージが大きい人は悲観的になり突発的な行動を起こす可能性もあります。そうした事態を防げるように、しっかりと気を配り何か変だとか、いつもと違う感じがするとか何となくな感じをしっかり感じ取って負担のない関わりをして行きましょう。
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